2017年05月23日
お墓に刻む文字は決まりはないが宗派に合わせて
お墓に墓石を使うようになったのは平安時代からとも言われています。この頃のお墓の形と現在では勿論違っていますが、今のような三段墓と呼ばれるようなデザインは江戸時代の頃から普及してきたと言われています。墓のデザインや形は今後も変わってゆくかもしれません。
でも死者を埋葬して、供養をするという心だけは今も昔もこれからも変わらないと言えるでしょう。先祖様を敬う気持ちは代々受け継がれていくべき大切な心です。ただ日本には様々な宗教があります。その宗派によって思想が異なります。
当然、墓の形式だけではなく、作法にも違いがあります。購入する前にはしっかりと把握しておくべきです。原則的には、墓石の形や色などは宗派による違いはあまりありません。しかし大きな違いは、戒名と法号の入れ方です。
戒名とは死後の世界で仏教徒であった証として授かる名前のことです。天台宗、真言宗、浄土宗では戒名と呼びますが、浄土真宗や日蓮宗では法号と呼びます。お墓には一般的にはこの戒名や法号を刻みます。しかし、現在は厳密に墓石に刻む文字も決まりはなく、~家之墓と刻んだり、南無阿弥陀仏などと刻むことが一般的とはいえ、中には、故人が好きだった言葉などを墓石に刻んだものも増えています。
疑問に感じたことは石材店に尋ねるのが良いでしょう。